そのキャットフードの中身、怪しくない?

おうちの猫にあげているごはん、何が入っているかご存じですか?
猫の健康を考えるなら、絶対に知っていた方が良いです。
なぜならキャットフード(ペットフード全般)は、
人間の食べ物より使える原料の基準がユルいのです。
だから原材料が何か知ると、「え?怪しくない?」というのがたくさんあります。
このページでは、そんな怪しいキャットフードについてご紹介します。
目次 |
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・普通のスーパーにあった!「怪しい」キャットフードの実例! →怪しいポイントその1:猫の食性を無視! →怪しいポイントその2:入っているのは怪しい肉! →怪しいポイントその3:たっぷり入った危険な添加物! ・怪しいキャットフードが存在する2つの理由! ・怪しいキャットフードのまとめ |
普通のスーパーにあった!「怪しいキャットフード」の実例!

下の原材料表は、スーパーで実際に売られていたキャットフードのものです。 このキャットフード、実は怪しいところが3つもあるんです。 赤字にしたのが怪しいポイントです。
原材料 |
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穀類(米、コーングルテンミール、とうもろこし、小麦、シリアルブラン等)、 肉類(家禽ミール、ミートミール、ラムミール等)、豆類(大豆ミール)、植物性油脂、 魚介類(かつお節パウダー、ツナ、サーモン、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール、 サーディンミール、フィッシュミール)、たんぱく加水分解物、卵類(卵)、いも類(ポテト)、 乳類(チーズパウダー、ミルクパウダー)、野菜類(野菜ミール)、 ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、 ヨウ素、セレン、コバルト)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、 B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、アミノ酸類(タウリン) 着色料(食用赤色2号、102号、青色1号、黄色4号、5号) |

穀類(米、コーングルテンミール、とうもろこし、小麦、シリアルブラン等)
まず最初は、猫の食性を無視していることです。 猫は肉食の動物なのに、このキャットフードは穀類メインで作られています。
穀物メインのキャットフードは、猫の体調が悪くなる恐れがあります。 猫は穀物を消化する酵素、アミラーゼをほとんど持っていないので、 消化不良で下痢をしてしまったり、最悪アレルギーになる可能性すらあります。
猫の食事は肉がメインであるべきなので、 このキャットフードは猫の食性を無視しているのです。

肉類(家禽ミール、ミートミール、ラムミール等)
2つ目のポイントは、怪しい肉が入っていることです。 怪しい肉とは、「肉類(●●ミール…)」の「●●ミール」のことです。
この●●ミールには別名がたくさんあります。 ミール、副産物、肉粉末(肉粉)、パウダー、肉骨粉…などなど
これらはレンダリング処理された肉を意味します。 レンダリング処理とは、動物をすり潰して加熱して溶かす処理のことです。
食用部分を除いた動物の肉(食用に適さないくず肉)を レンダリング処理すると、動物の脂と搾りカスが取れます。 この時取れる絞りカスから怪しい肉=●●ミールが作られます。

この●●ミールには、少なくとも日本では、 動物の頭(目玉、脳みそ)、内臓、骨、血液、羽、皮等が含まれています。 これは日本畜産副産物協会のWEBページにも明記されています。

●●ミール=怪しい肉が不気味なのは、 製造工程の性質上、何が入っているかよくわからないところです。
さらに怪しいキャットフードでは、何の動物の肉か不明だったりします。 まさに怪しい肉としか言えません。

着色料(食用赤色2号、102号、青色1号、黄色4号、5号)
3つ目は、危険な添加剤が入っていることです。 着色料は、発がん性があると言われており害しかありません。

猫は色をあまり認識できないので、色をつけても全く意味がありません。 着色料は、粗悪なキャットフードである証と言えます。
怪しいキャットフードが存在する2つの理由!

怪しいキャットフードがある理由は2つ考えられます。
まず1つ目は「安く作るため」です。 猫は肉食性の動物なので、肉、すなわち動物性たんぱく質が必要です。 ただし、肉を原材料に使うと価格が高くなってしまいます。
そこで使われるのが怪しい肉こと、●●ミールです。 ●●ミールは、捨てる肉=くず肉なので安く仕入れることができます。 つまり、●●ミールを使えば、たくさん作って安く売る事ができるのです。
2つ目は「キャットフード(ペットフード)は飼料だから」です。 キャットフードは「飼料」扱いで、人間の「食料」とは明確に区別されています。

人間と比べると使える原材料の基準がユルいのが現状です。 だから、1つ目の理由である「安く作るため」も相まって、 人間の食料では使ってはいけないような、怪しい原材料が使われています。
怪しいキャットフードのまとめ

・怪しいキャットフードは世の中にいっぱいある。 →猫の食性を無視して、穀物で作られている。 →レンダリング処理(くず肉を潰して溶かす処理)され、 色々な動物をごちゃ混ぜにした怪しい肉(?)を使用している。 →着色料など危険な添加物が、たっぷり使用されている。 ・怪しいキャットフードがある2つの理由 →安く作るために、材料の質を落としている。 →人間の食べ物と比べて基準もユルいので、怪しい原材料が入りやすい。 |

怪しいキャットフードを猫にあげても、 すぐに猫の具合が悪くなるような事は、たぶん…起きないでしょう。 でも、長期に渡ってあげ続けて、大丈夫でしょうか?
猫の健康、安心、安全は飼い主の知識で決められます。 一緒に暮らしている猫にとって、良いごはんを選んであげたいですね。

