ドライフードだけでは危ない!猫にばっちり水分補給する3つの方法!
猫のごはん、ドライフードばっかり。という事はありませんか?
実はそれ、水を一緒に置いていても危険かもしれません。ドライフードは文字通り乾いているキャットフードで水分量は10%以下しかありません。
ドライフードだけを食べるのは、パスタをゆでずに食べるようなものです。
猫は腎臓や泌尿器を傷めやすい生き物です。
猫という種が抱える体質もありますが、ドライフードのみの生活や水分不足が大きく関係しているかもしれません。
このページでは、猫にばっちり水分補給する方法をご紹介します。
猫が1日で必要とする水分量を体重別一覧にすると、このような感じです。
1kg | 70ml〜 |
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2kg | 120ml〜 |
3kg | 160ml〜 |
4kg | 200ml〜 |
5kg | 230ml〜 |
6kg | 270ml〜 |
7kg | 300ml〜 |
8kg | 330ml〜 |
9kg | 370ml〜 |
10kg | 400ml〜 |
11kg | 420ml〜 |
12kg | 450ml〜 |
13kg | 480ml〜 |
14kg | 500ml〜 |
15kg | 530ml〜 |
例えば、体重が4kgある猫なら必要な水分量は200mlです。
ちょうど紙パックのジュース1本分くらいの水分が必要になる事になります。 困ったことに猫は「のどかわいた〜」を感じずらい生き物です。
また、猫は気に入らない水は飲みません。人間の思うように水を飲ませるのは結構難しいのです。
猫と水分の関係を知る上で知っておきたい、猫とおしっこのお話です。
猫のおしっこは「濃い」と言われています。つまり出る量に対して老廃物が多いということです。
理由は、猫の祖先のリビアヤマネコが砂漠にも住んでいたからです。
砂漠では水は貴重なため、体はおしっこの量を少なくして水分をなるべく失わないように発達し、今の飼い猫にもその体のつくりは引き継がれています。
体内の老廃物(汚れ)を取るフィルターの役目をしているのが腎臓です。
「濃いおしっこ=汚れが多いおしっこ」をすると、腎臓に強い負荷がかかります。 猫が腎臓の病気になりやすいのは、腎臓に負荷がかかりやすいからです。
猫の体に負担をかけないためには、水分量を増やす事がとても大切です。 体内に余分な水分があれば、当然おしっこの量は増えます。
おしっこの量が増えるということは、おしっこが薄くなるという事になります。 おしっこが薄くなれば、腎臓の負担も減ります。猫に多い結石も予防できます。
よくかかる病気を予防できれば、長生きできる可能性がぐぐっと高まります。
猫にたくさん水分を取らせるメリットは非常に大きいのです。
猫にばっちり水分補給する3つの方法!
猫にばっちり水分補給する3つの方法をご紹介します。
ウェットフードを 混ぜてあげる |
ウェットフード(缶詰、猫缶、パウチなど)を使うのが一番確実でおすすめです。 それを利用して、普段あげているドライフードの3/1〜半分くらいの量を混ぜてあげましょう。 キャットフードの種類でもご紹介した通り、ウェットフードは猫の食い付きが良いという特性があります。 さらに水分を75%以上含んでいるので、効果的に水分を摂取してくれます。 ※ウェットフードについての注意※
・ウェットフードは開封後24時間以内に使いきりましょう。 栄養価÷(100−水分量)×100=本来の含有栄養価
例:
計算結果は82.608…になります。
ドライフードのたんぱく質含有量は高くても40%前後です。 |
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水の与え方を 工夫してみる |
水をお皿に入れておくだけではなかなか飲んでくれないので、こんな工夫をしてみるのも良いです。
・水を複数個所に設置 |
ドライフードを ふやかす |
ドライフードをぬるま湯でふやかしてあげるのも効果的です。 全部ふやかすと嫌がる猫もいるので、半分くらいふやかすのがおすすめです。 |
危険!猫にNGなものリスト。でもご紹介していますが、硬水のミネラルウォーターは猫が下痢になる可能性があります。
硬水は人間でもお腹を壊す事があるので、あげるなら軟水が望ましいです。
なお、日本の水道水は、全国的に軟水(平均で50mg/l)なので猫に最適と言えます。
キャットフードの鮮度を保つ3つの方法のまとめ

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人間と同じで、猫も水分を意識的に多く取ると体に良いのです。
腎臓や泌尿器の病気は症状が出てからでは手遅れの場合があるので、普段から予防を心がけたいですね。

