知っているようで意外と知らない?キャットフードの種類!

知ってるようで意外と知らない!?かもしれない、
キャットフードの種類(区分、種類、グレード)をご紹介します。
簡単おすすめ!安心安全なキャットフード選び4つのポイント!とあわせて
良いキャットフード選びのお役に立てば幸いです。
キャットフードには、こんな目的がある!

キャットフードは、ごはんをあげる目的に応じて分類が分かれています。
分類は全部で3種類。それぞれの概要と特徴をご紹介します。
●総合栄養食
1つ目は、総合栄養食。
人間で言うと、栄養のバランスが取れたごはんです。
猫が生きるために必要な栄養を摂取する目的のキャットフードです。
猫のライフステージ別に商品を展開している場合もあります。
基本的には、猫が必要とする量を1日2〜3回に分けて与えます。
給餌量は、キャットフードのカロリーによって変わってきますが、
多くのキャットフードは、子猫/成猫の体重別で目安が書いてあるので、
それを参考に与える量を決めるのが簡単でおすすめです。
▲パッケージにある給餌量目安
カロリー計算もできるが、これを目安にするのが簡単でラク。
●間食
2つ目は間食。
人間で言うと、おやつです。
ごほうびや、おやつ等としてあげる目的のキャットフードです。
猫の食いつきが非常に良い製品が多いですが、
大抵は添加物(香料等)によるものなので、
あげすぎには注意が必要です。
トリートボールなどの知育玩具を活用してあげるのが、
猫の遊び心も満たすおすすめのあげ方です。
●その他の目的食
3つ目はその他の目的食。
人間で言うと、おかずやふりかけ、栄養補助食、療養食等にあたります。
総合栄養食と間食以外のものは、その他の目的食に分類されます。
その他の目的食は、
「一般食」として売られている場合が多いです。
パッケージには、「一般食(総合栄養食といっしょに与えてください)」や、
「一般食(おかず)」、「副食」という表記がされています。
注意として、パッケージの表側だけでは、
一般食と総合栄養食との違いがわかりづらい事が多いです。
▲左が一般食、右が総合栄養食
右下に「総合栄養食」と書いてあるが、並べないと気付かない
一般食には猫に必要な栄養素が全部入っていないので、
それだけを与え続けないように、十分気をつけましょう。
あげているごはんに一般食を混ぜる使い方がおすすめです。
一般食は、総合栄養食の補助として与えるようにしましょう。
キャットフードは、ドライとウェットだけじゃない!

キャットフードに、ドライフードとウェットフードがあるのは
猫を飼っている多くの方ならご存知と思います。
この区別は、キャットフードに含まれている水分量で行われます。
しかも、実は全部で3種類あります。
その3種類の特徴とメリット、デメリットをご紹介します。
●ドライフード

【特徴】
1つ目がドライフード。いわゆるカリカリです。
水分量が10%程度のキャットフードがこれに該当します。
【メリット】
- コストパフォーマンスに優れている
- 開封後も適切な管理により、長期保存が可能
- 歯を使って食べるので、歯周病予防に一役買う
【デメリット】
- 加工の特性上、粗悪な素材を使っていてもわかりづらい
- 子猫や一部の老猫にはふやかす手間が必要。
●セミドライフード

【特徴】
2つ目がセミドライフード。主にジャーキー状のものです。
水分量が25〜35%程度のキャットフードのことです。
加熱後に発泡処理し、製造されたものをソフトドライ、
押出し機で製造したものをセミモイストと言います。
【メリット】
- ドライフードと比べると食い付きが良い
- ウェットフードと比べると保存性が良い
【デメリット】
- 品質維持のため、砂糖や防かび剤、湿潤剤など添加物が多い傾向にある
- 水分量の多さからドライフードと比べると保存性が悪い
- 歯垢がたまり、歯周病の原因となる
●ウェットフード

【特徴】
3つ目がウェットフード。缶詰やパウチのものです。
水分量が75%程度のキャットフードがこれに該当します。
缶詰のほとんどは90%前後の水分量です。
【メリット】
- 匂いが強く、食いつきが抜群に良い
- 開封前なら保存性が非常に良い
- やわらかいので消化に良く、子猫や老猫も食べやすい
【デメリット】
- コストパフォーマンスが悪い
- 開封後の劣化が早い。
- 歯垢がたまり、歯周病の原因となる
それぞれの特徴、メリット、デメリットを表にまとめるとこうなります。
コスパ、保存性、食いつきの面から見て、
ドライキャットフードが総合的に優れていると言えます。
|
ドライ |
セミドライ |
ウェット |
水分量 |
10%程度 |
25〜35%程度 |
75%程度 |
コスパ |
◎
良い |
○
普通 |
×
悪い |
保存性 |
◎
良い |
△
やや悪い |
×
悪い
※開封前は◎
|
食いつき |
○
普通 |
◎
良い |
◎
非常に良い |
コメント |
総合的に一番優れている |
添加物が大量に入っている |
食いつきは良いが、
コスパや保存性が悪く、
常用は難しい |
あまりメジャーではない、セミドライのキャットフード。
水分量の中途半端さ故に添加物も多く、あまり良いとは言えません。
購入の際は水分量から判断して、猫には与えないのが賢い選択です。
ドライフードをメインに、たまにウェットフードをあげるのが
猫にとっても、飼い主さんにとってもバランスが良いと言えるでしょう。
キャットフードのグレード

キャットフードには、グレードがあります。
ランクは全部で3段階あり、高いグレードほど良い原材料を使っています。
値段が高い=高級キャットフード、プレミアムフードというわけではないのです。
それぞれの特徴や入手先、価格をご紹介します。
●スーパープレミアムフード(SPF)

プレミアムフードよりも、さらに良い素材を使った最高級グレード。
ヒューマングレード(人間でも食べられる)素材や、
オーガニック素材等が使われており、安心して猫に与えられる。
無添加や、添加物が入っていても自然由来である事が多い。
ホームセンターやペットショップ等には、あまり出回っておらず、
インターネット通販だけでしか購入できない事もある。
価格は、大体1kgあたり\3,000〜で販売されている。
このグレードは、高級キャットフードと言えます。
●プレミアムフード(PF)

ナショナルフードより良い原材料を使用した、ちょっと良いグレード。
ミール素材ではなく、
ちゃんと肉を使用している事が主な特徴。
ただし、プレミアムとして売っていても怪しい添加物が入っていたり、
中身はナショナルフードと変わらない
怪しいプレミアムフードも少なくない。
スーパー、ホームセンター、ペットショップ等で購入できる。
価格は、大体1kgあたり\1,000〜\2,000程度。
入手のしやすさから、獣医さんなどから勧められる事が多いグレードです。
●ナショナルフード(NF)

大手メーカーが製造、販売しているメジャーグレード。
本来の猫の食性に合わない穀物や、怪しいミール素材を使用している事が多い。
価格が安い事と、どこでも買えるのが最大のメリット。
価格は、大体1kgあたり\300程度で購入できる。
使っている素材が怪しいのが多いので、あまりおすすめできないグレードです。
知らなかった!キャットフード(ペットフード)の歴史でもご紹介したように、
現在は、「猫に良いものを食べさせたい」というニーズが高まっています。
それにより、原材料にこだわって作られた、
高級キャットフード=スーパープレミアムフードがトレンドになっています。