発祥は18世紀のイギリス!キャットフード(ペットフード)の歴史!

キャットフード(カリカリ)って何であんな形なんでしょうか? どんな経緯があってこうなったのか… ふと気になったのをきっかけに、 キャットフード(ペットフード)の歴史について調べてみました。 誕生のきっかけ〜進化発展、日本におけるキャットフードの歴史をご紹介!
19世紀(1800年代)の欧米では、 航海する時に食料としてビスケットを持参していました。 1860年のある日、イギリスにて、 船から捨てられたビスケットを、野良犬が食べているのを見て、 ビビッときたのが、アメリカ人電気技師、ジェームズ・スプラット。

発明家だったジェームズ・スプラットは、 翌年の1861年にイギリスにて、肉、野菜、小麦粉を焼き固めた 犬用ビスケット、すなわちドッグフードを開発、販売しました。


しばらくはペットフードは缶詰が主流で、しかも贅沢品でした。 しかし、20世紀(1900年代)に入って起きた3つの出来事がきっかけで キャットフード(ペットフード)の状況が変わりました。 1つ目は、1939〜45年の第二次世界大戦。 戦時中、アメリカでは金属が配給制になった事で、 当時主流だった缶詰のペットフードは生産量が落ちました。 そこで金属を使わない乾燥食品、ドライフードが主流になりました。 2つ目は、終戦後のアメリカの急激な経済成長。 人々に経済的な余裕が生まれ、贅沢品だった キャットフード(ペットフード)を買える人が増えました。 3つ目は、1950年代の押出し成形の技術革新。 朝食用のシリアルの製造のために作られたこの技術は、 ドライフード(カリカリ)を安く大量に作ることも可能にしました。 この3つの出来事によって、ドライフードがペットフードの主流に、 かつ価格も下がり、大衆的なものになりました。
日本においては1960年代になってからも、ペットフードを知らない人が多く、 猫や犬には残飯(ねこまんま)を与えるのが普通でした。 しかし、アメリカでペットフード市場が巨大になっていた事もあり、 日本でも必ず市場ができる!と見た協同飼料(現在の日本ペットフード)は、 1960年にドッグフード「ビタワン」を発売。


こんな歴史があり、キャットフード(ペットフード)は、 大衆的なものになり、誰でも、どこでも買えるようになったんですね。 最近では、猫や犬にも「良いものを食べさせたい」という ニーズが高まってきており、オーガニックや、ヒューマングレードなどの 原材料にこだわって作られた、高級キャットフード=スーパープレミアムフードがトレンドだそうです。 高級キャットフードなどのお話は、 キャットフードの種類を知ろう【ドライ、ウェット、メジャー、高級】にて 紹介しております。